私は男性で、しかも異業種からの転職で介護士になった経歴を持っています。

私が老人ホームに勤務する介護士になった理由は、自宅で同居していた祖父を在宅介護した経験のためです。

オムツ装着、寝たきりで生きる気力を失ってしまった祖父が介護福祉士を目指すきっかけに

私の祖父は身体が丈夫で、70歳ころまではオートバイを上手に運転して遠方まで外出していました。

そして家族の説得でオートバイの運転を止めてからも、70代後半の年齢になるまで自転車での外出をしていました。

そのような健康な祖父が、ついに毎年のように風邪をひくようになり、そのたびに近隣にある個人経営の病院に1週間ほど入院し、退院するたびに身体能力が低下していったのです。

そして、80歳を過ぎてからは足腰が弱ってしまい、排便をしたくなりトイレへ行こうとしても、ゆっくりとしか歩けず、何回も畳の上や廊下で便をもらしてしまうようになったのでした。

それ以降、主治医と相談のうえ、祖父には介護用ベッドを用意し、基本的には寝たきりの状態となってもらったのです。

そして、もはや自力でトイレに行くことは難しいと判断し、尿道カテーテルを挿入したうえでオムツを装着してもらったのです。あのときの祖父の悲し気な表情が忘れられません。

次第に祖父は食欲を失っていき、寝たきりの状態となってからは食事をいっさいとることができず、点滴で栄養をとるような状況となりました。

そして、さらに3ヶ月後に祖父は自宅で亡くなったのです。

このような経緯があったわけですが、私は死に向かっていく祖父に対して、もっと良いコミュニケーションを取ることができたはずだと思い、悔悟の気持ちを抱くようになりました。

また、80代の高齢者であっても、オムツを装着する行為というのは屈辱なわけです。

それに、祖父の場合は、最期の1年間は入浴することができませんでした。

すべての高齢者に健康寿命を伸ばして欲しい。

私は、他の高齢者の方には、できるだけ人生の最期まで、ゆっくり歩いてでも構わないので自力でトイレに行ってもらいたいと願っていますし、できるだけ風呂にはいって入浴を楽しんでもらいたいと思い、私は介護士になったのです。

介護士のいいところは、自分が担当する高齢者と次第に親密にコミュニケーションをとることができて、昔話を聞くことができることです。

現在の老人ホームの入居者のなかには、戦前の1930年代には10代の年齢だった方が多くいらっしゃいます。

そのため、当時の都会の道路の光景や、当時はどのようなことが流行っていたのかを聞くことができて、楽しいです。

もちろん、高齢者の方や、高齢者の家族の方から感謝の言葉をいただけることも嬉しいことです。

介護福祉士で改善してほしいのはやっぱり待遇面。もっと人員を増やして欲しい。

一方、改善してほしい点は待遇です。もっと介護士の人員を増やしてほしいです。

とくに夜間勤務は、わずか2人勤務体制で約50名の入居者の様子を絶えず見守らねばならないため大変です。

夕方の17時に出勤して、翌日の朝10時まで動き続けていますので、身体への負担が重いです。

この夜間勤務を、月に4回程度務めなければならないため、身体のバランスが崩れがちになってしまいます。

介護士が増えれば、夜間勤務の日数が減ると思うのです。

また、介護ロボットの開発が進められているようですが、この点も期待したいです。

介護士は、入居者の身体介助をしますので、腰を痛めやすいのです。私も腰痛持ちです。

介護ロボットが介護現場に導入されれば、介護の現場は楽になると予想できます。

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